
2023年7月9日 新しい上映イベント開催決定!

話題のとある映画とのコラボ企画…?
続報は近日、公開!
【予告編 100秒】
お知らせ












2022年。
私たちは何を信じ、どこへ向かえばよいのか?
約35年間、表現家として自己と芸術、そして世界の追求を続ける戸松美貴博(トマツタカヒロ)と、組織に依存せず、「個」としての生き方を目指して上京し、26歳にして映画監督として初の作品を創り上げる辻村健太。
未来への見通しが立ちにくい2022年。二人は直感と衝動の赴くままにドキュメンタリー映画『肉態問答』を生む。
コロナをキッカケとして社会が大きく変化し、混沌する中で私たちは何を信じ、どこへ向かえばよいのか?
世代やバックグラウンドを超えて創られた作品と、今もなお進行中の彼らの”もがき”を社会に共有し、私たちそれぞれが大事にすべきものをそれぞれに問う。
与えられるものではなく、切り開く。
その恐れを共にできる仲間をつくるワークショップ
それぞれの気持ちが動く方へ向かう直感を肯定し合う、呼吸法を用いた簡単なワークショップを行います。
自己肯定を高め、唯一無二の人生を歩んでいくための勇気を主演の戸松美、監督の辻村と共にします。映画本編でも取り入れており、それぞれの自由な表現へとつなげています。精神医療や福祉でも【ココロの免疫力】を高めると好評を得る誰にでも参加しやすいワークです。
感想コメント
実によく考えられた映画だった。 映画とは、作り手が問い(?)を立てて、その問い(?)作品内の時間を通して説明し、最終的には答えを提示していくクイズのようなものだと思うのだが、本作ではその答えが映されてはいない。しかし、問い(?)が明確であったので、非常に面白く鑑賞することができた。 そこが驚きであり、新鮮であった。
生き方における正解のない時代に生きている我々人間にとって、戸松美さんの云う「なぜ、表現を続けているのかわからない」と云う言葉は、そっくりそのまま、自分自身の人生に対する問いかけとなる。 「一隅を照らす」という言葉があるが、本作の主人公である戸松美貴博さんは、まさに一隅を照らす人だ。35年間も、自分自身でも動機すらわからない行為を継続し続けている。狂気を持った人だ。そんな戸松美さんの表現活動は、見ている限り、100%理解・共感することはできないが、並々ならぬ執念のような凄みは感じ取ることができる。肉態表現家という肩書きの名に恥じない堂々たる姿が映像として記録されている。こうした完全無欠のオリジナルの生き方を貫いている先人が、現実に存在していると云うことは、生きる上で希望になります。 「なぜ生きているのですか?」「なんのために生きているのですか?」と問われて、すんなりと「〇〇のために生きています」と言える人は、たいへん珍しいのではないだろうか。……….
……….本作は、人間とは何か?という根源的な問いかけが映画を通じて提示されたように思う。……….
一部抜粋
– 映画プロデューサー/株式会社ポルトレ代表・石原 弘之さま
即興。肉態表現。 この映画を通して私は即興という言葉の奥深さを発掘した。 戸松さんと即興セッションする岩下氏【舞踏家】と山下氏【ジャズピアニスト】。次の展開が読めぬ起承転結無き表現の数々。 そこには静寂と騒然が混在し意味も無く輪郭も無いまさに「即興」という奇跡だけが作品となる。………..
…………..私がこの映画を鑑賞し終えて感じ、気付くに「即興」とは今この瞬間を全力で生きる事。意味や脈略は要らない。ありのまま身体を動かし。ありのまま叫び。ありのまま表現する事。 無我や無心を意識しなくても良い。ありのまま考え。ありのまま感じる事。 そしてその大切さを戸松さんは誰よりも知っておられ、肉態で表現されている。そして、映画に登場する精神疾患を抱える方達もその大切さを知っているのだ。 だからあんなに純粋で自由なのだ。 内なる自分の今一瞬を偽らずに有りのまま体現する。「即興」 その一瞬の連続こそが「生きる」という事なのかもしれない。
一部抜粋
– 『cock roach』ボーカル・遠藤 仁平さま
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Profile
東京生まれ育ち在住。25年以上精神医療や福祉に関わり(自由アート創作や呼吸ワーク、コミュニティダンス等ワークショップ)、同時に肉躰の塊の態度で【肉態】と称し独自の身体表現を続ける。
10年以上 ジャズピアニストの山下洋輔氏と肉態即興DUOも続け毎回好評を博す。2021年、コロナ禍の中20人以上の精神疾患当時者と肉態DUOとの即興セッションは、福祉界にも衝撃と感動を呼び2022年、第2弾も決定。
海外交流も活発でUK拠点の実験音楽ユニットとのロンドン肉態コラボツアーはSOLDOUT、2022年秋にも招聘されてるが新型コロナ次第。
裸足の学者で親しまれた文化人類学者の西江雅之氏に私淑、亡くなる前日まで肉態表現の真髄を授かる。
Tokyo Experimental Festival 特別賞(一柳慧、山下洋輔、中川賢一、畠中実、毛利嘉孝ほか審査員)








1995年山口県生まれ。大学3年までほとんどを地元で過ごし、将来が見えずやりたいことも分からないまま就職活動を行っていたが、親戚の畑作業を手伝ったことをきっかけに就活をやめ、自転車日本一周の旅へ出る。旅の道中で人のあたたかさに触れ、住み込みで働いていたゲストハウスで出会う個性的な人々と接する中で今まで見えてこなかった自我が少しずつ芽生えていく。自分の人生を見つめ直すきっかけとなったように、様々な面白い人や経験を伝えていきたいと思うようになり映像制作を仕事とすることを決意する。そうして3年前に単身上京。映像制作やライブ配信を生業とし活動する中で、上裸で踊る1人の表現家と出会うことになる。
杉並区新しい芸術鑑賞様式助成事業